2022年8月4日発売の「日経トレンディ2022年9月号」 ▼Amazonで購入する では、「得するスゴ技 クレカ・投資・マイル」を特集。2000年代後半から10年代前半にかけて、次々と登場した1.5~2%の高還元クレジットカード。10年代後半以降は発行停止や還元率引き下げが相次いだが、20年代に入りトップ争いは再び過熱、現時点でベストといえるのは「リクルートカード」(三菱UFJニコス、JCB)だ。

※日経トレンディ2022年9月号より。詳しくは本誌参照

高還元カードの草分けとなったジャックスの「漢方スタイルクラブカード」(上)、初年度3%還元で発行を開始し(現在は1%)、近年の高還元カードの代表格だった三井住友カードの「Visa LINE Payクレジットカード」(下)
高還元カードの草分けとなったジャックスの「漢方スタイルクラブカード」(上)、初年度3%還元で発行を開始し(現在は1%)、近年の高還元カードの代表格だった三井住友カードの「Visa LINE Payクレジットカード」(下)

 2000年代後半から10年代前半にかけて、1.75%還元の「漢方スタイルクラブカード」(ジャックス)を筆頭に次々と登場した1.5~2%の高還元クレジットカード。nanacoなど電子マネーへのチャージでポイントを2重取りする技も広まり人気を集めた。

 しかし10年代後半以降は、定番だったジャックス発行の高還元カードなどで還元率の引き下げや新規発行停止が相次ぎ、17年の「REX CARD」(ジャックス)の還元率引き下げを最後に、1.5%還元を超えるカードは姿を消す。

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 20年代に入り、高還元カードのトップ争いは再び過熱。上位が激しく入れ替わるようになる。20年4月に初年度3%の高還元で発行を開始した「Visa LINE Payクレジットカード」(三井住友カード)」は、21年5月に2%、22年5月には1%にまで還元率を引き下げた。現状、最も還元率が高いのは「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」(クレディセゾン)。基本還元率は0.5%だが、20年11月にQUICPayを使った支払いを3%還元に設定した。しかし、セゾンパールもまた、QUICPay支払いの還元率を22年8月に2%に引き下げ、11月以降の還元率やサービス内容は未定となっている。

ポイントの使い道も豊富なリクルートカードが返り咲き

 そうした中、使い勝手のいい高還元クレカとして評価が高まるのが、13年の発行以来、年会費無料でほぼ使用条件なく1.2%還元を維持する「リクルートカード」(三菱UFJニコス、JCB)だ。Pontaポイント、dポイントへの交換が可能なポイントの汎用性の高さもあり、現時点でのベストといえる。ただし、電子マネーへのチャージ時に付与されるポイントがブランドごとに違うなど、以前とは性能が変わった面もある。お得度の高い交換先を選んだり、交換したポイントで投資するなど最新技を駆使して使い倒そう。

 リボ払い専用の「P-one Wiz」(ポケットカード)も、全額払いへの設定変更をすることで、請求額の1%引きとポイント付与で計約1.3~1.4%還元と有力な選択肢になる。

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