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[注目キーワード4]脱Cookie

 近年、IT企業の間で見直しの機運が高まっているのがWeb広告の扱い。一般に、Web広告ではWebブラウザーに保存されたCookie(クッキー)というテキストデータを利用する(図8)。Cookieの種類には、閲覧中のWebサイトが発行するファーストパーティーCookieと、Web広告の配信元が発行するサードパーティーCookieがある(図9)。問題視されているのはサードパーティーCookieの方だ。米グーグルは2021年6月、サードパーティーCookieを段階的に廃止すると発表。既に米アップルは2020年3月、サードパーティーCookieの禁止を打ち出すなど「脱Cookie」の動きが加速している。

●Chromeは標準だとCookieを拒否しない
●Chromeは標準だとCookieを拒否しない
図8 米グーグルのChromeは、標準だと「Cookieをすべて受け入れる」になっている。Cookieは、ユーザーのWebブラウザーに保管されるテキストファイル。ユーザーのアクセス履歴などが記述されている
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●利用者の嗜好把握に使われることも
●利用者の嗜好把握に使われることも
図9 初めてアクセスしたWebサイトで、運用元のサーバーから発行されるCookieを「ファーストパーティーCookie」、掲載しているWeb広告の配信元から発行されるCookieを「サードパーティーCookie」と呼ぶ。サードパーティーCookieは、広告配信元がユーザーの嗜好を把握するのによく使われる
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