ニュース

メタバースやNFTの現在地。ガートナーが'22年版ハイプサイクル

先進テクノロジのハイプ・サイクル:2022年(出典:Gartner)

ガートナーは10日、「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2022年」を発表し、Web3やNFT、ファウンデーションモデル(大規模なAIモデル)、メタバースなど最新テクノロジの“現在”の位置づけをまとめている。

「先進テクノロジのハイプ・サイクル」は、技術の登場から普及までを5つのフェーズで分類し、その技術の現在の位置付けを示すもの。注目の25のテクノロジを、黎明期、「過度な期待」のピーク時、ガートナーでは幻滅期、啓発期、生産性の安定期の5つのフェーズに分けて紹介している。

これによると、Web3やファウンデーションモデルは、黎明期から過度な期待のピークに差し掛かっており、NFTは過度な期待のピークから幻滅期に近づいている。

ジェネレーティブデザインAIや機械学習コード生成などは黎明期の初期段階で、メタバースもまだ黎明期。スーパーアプリは黎明期をまもなく脱し、過度な期待のピークに近づいている。

ガートナーでは、ハイプ・サイクルで取り上げた25の先進テクノロジは、「イマーシブ・エクスペリエンスの進化と拡大」「AI自動化の加速」「テクノロジストによるデリバリの最適化」の3つのテーマに分類できると説明。

イマーシブ・エクスペリエンスについては、メタバース、NFT、スーパーアプリ、Web3、分散型アイデンティティ、デジタル・ヒューマンなどが該当。

AI自動化の加速は、オートノミック・システム、コーザルAI、ファウンデーション・モデル、ジェネレーティブ・デザインAI、機械学習コード生成など。テクノロジストによるデリバリの最適化には、拡張FinOps、クラウド・データ・エコシステム、クラウド・サステナビリティ、コンピュテーショナル・ストレージ、サイバーセキュリティ・メッシュ・アーキテクチャ、データ可観測性、動的リスク・ガバナンス、実用最小限のアーキテクチャ(MVA)などが含まれる。