首都直下地震をVR体験 東京・世田谷の小学校で防災授業

VR映像「B-VR」を使って地震を疑似的に体験する児童=7日午前、東京都世田谷区の松沢小学校(内田優作撮影)
VR映像「B-VR」を使って地震を疑似的に体験する児童=7日午前、東京都世田谷区の松沢小学校(内田優作撮影)

子供たちの防災学習に役立てようと作られた東京消防庁のVR映像「B―VR」(ビーバー)を使った授業が7日、東京都世田谷区立松沢小学校で行われた。児童は臨場感のあるVR映像で地震を疑似体験し、災害時の対処法を学んだ。

ビーバーは、東京消防庁が先月、防災教育用のVRとして公開した。首都直下地震を想定し、自宅、通学路、教室が舞台の3本の動画を作った。視聴する端末の向きを変えることで、さまざまな角度から地震を疑似体験することができる。

授業では、4年生の児童31人が地震発生時に教室で考えられる被害について話し合った後、ビーバーの教室編を視聴。児童は「危ない」「わあ落ちた」などと口にして被害の大きさを実感。その後「机の下に隠れるときは脚を持つ」など地震発生時の対処法を確認した。

体験した高田悠真さん(10)は「本物の教室でやったのですごく怖かった」と感想。授業を行った小屋友樹教諭(41)は「言葉で教えるだけではイメージをつかめないこともあるが、VRはリアリティーがある。災害時の最善な行動につながるのでは」と話した。

会員限定記事会員サービス詳細