HIS、データ分析の新興と協業 新事業創出に向け
旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)は30日、人工知能(AI)を用いたデータ分析を手掛ける新興企業アイディオット(東京・渋谷)の第三者割当増資を引き受けたと発表した。両社は連携し、新たなビジネスのニーズとなり得る消費者の動向といったデータの分析を進める。
本業の旅行事業は海外旅行の回復が遅れている。データを活用し、旅行やホテルなどに次ぐ新規事業の育成につなげる。
アイディオットへの出資金額・比率は公表していない。出資比率は50%を下回るとみられる。アイディオットは購買履歴や顧客情報など大量のデータを持つ企業と、そのデータを使いたい企業、AI専門人材などをマッチングするサービスのほか、自社でデータを分析して販売活動などを支援する事業も手掛ける。
HISはアイディオットの持つデータをいかし、幅広い分野の消費トレンドなどを分析し潜在的な事業の可能性を見つけ出す。本業の旅行事業でも、ツアーの作成などでの活用を検討する。