メタバース関心ある消費者、VR端末所有は1割 民間調査
クロス・マーケティング(東京・新宿)の調査によると、仮想空間「メタバース」に関心のある人のうち、仮想現実(VR)ヘッドセットの機器を所有している割合は約1割だった。VR機器の購入に消極的な回答者は4割で、理由としては「高価すぎる」ことを挙げた。端末によっては5万~13万円かかる点が普及の妨げの一つになっている。
メタバースを認知しており関心もある15~49歳の857人の男女を対象にインターネット調査をしたところ、VR機器を所有している割合は9.8%にとどまった。
メタバースを始める上での障壁を聞いたところ、「セキュリティがより担保できたら」(25.3%)、「もっと世間に広まったら」「メタバースで何が楽しめるかより理解できたら」がいずれも20.7%だった。未成年利用の安全面やソフト面の拡充が今後の課題になりそうだ。
関心項目としては「現実でできない、普通ではできないビジュアル・オーディオ体験をする」が73%と最も高く、次いで「仮想空間でより五感に訴えかけるような体験をする」が71.5%と続いた。(高崎文)
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