ドコモ傘下の食品EC、店舗のDX推進へ新興買収
NTTドコモ傘下で食品の電子商取引(EC)事業を手掛けるグッドイートカンパニー(東京・渋谷)は、キャッシュレスのみに対応したカフェ運営のカンカク(同)を買収したと発表した。買収額は非公表。グッドイートは食品分野の店舗運営でデジタル化を推進する考えで、カンカクのノウハウを取り込む。
グッドイートは和食やスイーツなどの日本の名店が出店するECサイト「GOOD EAT CLUB」を運営する。取扱商品は累計で1000を超えた。2021年には同サイトの関連商品を販売する店舗を都内に開業した。
カンカクはメルカリで決済サービス「メルペイ」の立ち上げに携わった松本龍祐氏が創業した。カンカクは来店前注文や決済機能を備えたアプリを開発した。同アプリに対応する店舗のほか、コーヒー豆販売のECサイトも運営する。
グッドイートは自社店舗の追加出店や、ECサイトの出店事業者の店舗運営の支援強化を計画する。店舗運営のデジタル化や消費者に直接販売するD2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)でノウハウのあるカンカクと協業していく。
グッドイートは21年にNTTドコモと資本業務提携を締結した。ドコモが株式の過半を取得しグッドイートが傘下になった。グッドイートはドコモが8900万人の会員基盤を持つ「dポイント」と提携し、「GOOD EAT CLUB」に送客を始めている。
(掛川悠矢)