東芝テック、「資産効率の優等生」縮小均衡への岐路
矢尾隆行
東芝テックが縮小均衡に陥るかの岐路に立っている。主力のPOS(販売時点情報管理)システムは国内シェア首位を長年維持し、高い資産効率を強みとする「優等生」だった。だが、国内市場は人口減少を背景に小売店などから需要の大きな伸びは期待しづらく、稼ぐ力が鈍り始めている。手をこまねいていれば規模縮小に陥りかねない。POSシステムを軸に店舗のデジタル化を進めるサービスへの積極投資には将来への危機感がにじんで...
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