楽天グループを格下げ方向 携帯低迷でS&Pが見直し
格付け大手のS&Pグローバルは5日、楽天グループの長期発行体格付けを引き下げ方向の「クレジット・ウオッチ」に指定したと発表した。現在の格付けは「ダブルBプラス」。携帯電話など非金融事業の業績改善が遅れ、財務内容が一段と悪化する可能性が高まっていると判断した。
楽天Gは楽天銀行や楽天証券を新規上場させる準備に入っているが、S&Pは「計画通り進展するか不透明要因が多く、時期と金額も明らかとなっていない」として、信用力評価に織り込んでいない。年内に大規模な資本調達ができないとS&Pが判断した場合、格付けを1段階引き下げる可能性が高い。
S&Pは楽天Gの非金融事業を巡り、営業キャッシュフロー(CF)から設備投資額を差し引いたフリーオペレーティングCFの大幅な赤字が今後12~18カ月ほど続くと予想した。
劣後債格付けについても「シングルBプラス」から引き下げ方向のクレジット・ウオッチに指定した。
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