KDDI、料理宅配menuに追加出資 au会員は配達料無料に
KDDIは1日、料理宅配代行のmenu(東京・新宿)に追加出資したと発表した。KDDIの会員サービスの加入者はmenuの配達料を無料にする。新型コロナウイルス禍で料理宅配の需要が高まり競争も激しくなるなか、menuはKDDIとの連携強化で顧客増を目指す。
KDDIとmenuは2021年6月に資本業務提携を結んでいたが、5月20日にKDDIがmenuの株式を新たに取得した。出資額や出資比率は非公表だが、menuがKDDIの持ち分法適用関連会社であることに変わりはないという。持ち分法適用関連会社は、議決権の所有比率が20%以上50%以下の非連結の関連会社を指す。
これまではmenuを通じて注文した商品の購入代金や、配達員の報酬をKDDIが提供する決済サービス「auペイ」で支払えるようにするなどの取り組みを進めてきた。1日からは新たに、KDDIが提供する月額548円の会員サービス「auスマートパスプレミアム」の会員はmenuで注文した際、配達料が無料になる。
menuは18年に設立したスタートアップで、データ分析のヴァリューズ(東京・港)によると、22年4月のアプリ利用者数は約96万人(推計値)。ともにアプリ利用者数が500万人を超えるとみられる出前館やウーバーイーツを追う立場だ。KDDIとの提携関係の強化で、新たな利用者の獲得を目指す。