LINEの個人ローン、借り換え対応 スマホでまとめて返済
LINEは18日、個人向けの少額融資サービスで他の貸金業者からの借り換えに対応するサービスを始めたと発表した。対話アプリの利用頻度や決済履歴などをもとに独自の信用スコアを算出し貸付利率と限度額を決める仕組みで、利用者は他社の借り入れ分を一本化できる。借り換えの手続きや返済もスマホ1台ででき、利便性向上を狙う。
個人向け融資の「LINEポケットマネー」で借り換えサービスを始める。消費者金融やクレジットカードのキャッシングなどで他社からの借り入れがある人を対象に、300万円を上限に契約ができる。収入証明書などを提出して審査を受ける必要があるが、手続きはLINE上で完結する。返済状況が把握しやすくなる上、毎月の負担が軽くなるよう返済計画を組んでもらえる。
LINEポケットマネーは、金融子会社のLINEフィナンシャル(東京・品川)とみずほ銀行、オリエントコーポレーションの3社が設立したLINEクレジットが提供する。2019年からサービスを始め、22年3月時点で申込件数は100万件、貸付実行額は500億円を超えている。
独自の信用スコアを取り入れることで従来審査が通らなかった人でも利用できる可能性があり、食費や日用品など比較的少額の用途で利用が広がっている。個人融資は現金で支払うことが一般的だったが、LINEではLINEペイの残高か銀行口座の振り替えで返済ができる。