新規設定、投資家意識映す ESG・脱炭素上位に
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昨今の投資家によるESG(環境・社会・企業統治)などへの意識の高まりがファンドの当初設定額にも表れている。2021年の当初設定額(10月末時点)のランキングを見ると、10本中4本がESGや脱炭素などに関連したファンドだった。
設定額のトップは日興アセットマネジメントの「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」。米アーク社の助言を受け、SDGs(持続可能な開発目標)の課題解決への寄与が期待できる企業に投資するファンドで、設定来、毎月安定的に資金流入が続いている。情報技術やヘルスケア関連企業の組み入れ比率が高いのが特徴だ。
また4位には「脱炭素テクノロジー株式ファンド(愛称:カーボンZERO)」が入った。温暖化ガス削減も人気のあるテーマだ。
これらのトピックには国家規模の目標が掲げられているため、関連ファンドの人気が続きそうだ。
(QUICK資産運用研究所 平原武志)