北九州市のサステナ債 100億円発行に申し込み10倍
北九州市は10月に発行した、資金使途を環境・社会の持続可能性に貢献する事業に特化した市債「サステナビリティボンド」が完売したと発表した。機関投資家から発行額の10倍を超える申し込みがあった。市財政局は「SDGsをテーマにした市債への関心の高さが分かった。2022年度の発行を前向きに検討したい」としている。
市は機関投資家向けに100億円(年限10年)、個人投資家向けに5億円(年限5年)のサステナ債を別々に発行し、それぞれ完売した。機関投資家向けの利率は0.145%で、北九州市の通常の市債と同水準にしたことも人気の一因とみられる。市によると、金融機関や地元企業など48の投資家のうち、41の企業・団体がホームページなどで投資をアピールしたという。
SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった略語で、国連サミットで2015年9月、全会一致で採択された世界共通の行動目標。国や民間企業の取り組みに関する記事をお読みいただけます。
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