使用済み家具 カンボジアに イシマルがSDGsで
オフィス機器販売のイシマル(長崎市)は国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成への取り組みとして、海外への使用済みオフィス家具の寄付活動を始めた。7月下旬の本社オフィス全面改修で廃棄予定だった家具のうち、再利用が可能なデスクや書類棚約400点をカンボジアに寄贈する。
同社と在日カンボジア大使館、運送を担当する日本通運グループの日通商事が「中古オフィス家具の寄付に関する確認書」に調印。8月上旬、長崎港近くの倉庫で輸出用のコンテナに貨物を積み込んだ。産業廃棄物が海外へ中古品として輸出されるの防ぐため、中古家具の海外持ち出しは厳しく規制されている。
イシマルと日通商事はカンボジア側と協議して使用可能な品物を厳選し、環境省が海外移送が可能と確認した。カンボジア大使館のボリバット2等書記官は「機能的な家具を入手しにくい教育機関などに配布したい」と話している。
イシマルは今後、海外寄贈のスキームを中古オフィス家具の新しい利活用法として取引先に紹介する考えだ。中古家具の寄贈は、SDGsの17の目標のうち「質の高い教育をみんなに」「つくる責任つかう責任」など10項目に貢献できる。
SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった略語で、国連サミットで2015年9月、全会一致で採択された世界共通の行動目標。国や民間企業の取り組みに関する記事をお読みいただけます。
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