東芝テック、電子レシート実験拡大 観光関連強化
東芝テックは北海道旭川市を中心とした道北エリアで、電子レシート「スマートレシート」を小売・飲食事業者などの販売促進に生かす実証実験を拡大する。取り組みは2021年11月に13企業70店で始めた。観光施設運営会社などに対象を広げ、29企業92店に増やす。8月末までの実験で、累計2万人の利用を見込む。
東芝テックの専用アプリをダウンロードしたスマホをレジの読み取り機にかざすと、スマホにレシートが取り込まれる。履歴に基づいて消費者に割引クーポンを配信するほか、事業者は属性データに基づいた分析ができる。参加事業者の会員カードとも連動できる。
観光目的の活用も検討しており、今回は道の駅内の店舗運営会社である道東観光開発(網走市)や、まちづくり士別(士別市)、もち米の里ふうれん特産館(名寄市)などが参加する。「北海道の観光は人気がある。全国で84万人の会員がおり観光利用のデータも取りたい」(東芝テックの宮田陽一朗北海道支店長)としている。
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