静岡企業の15%、SDGs取り組み 1年で2倍に
帝国データバンク静岡支店がまとめた調査によると、静岡県内企業で国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)の達成に向けて、資材のリサイクルやクリーンエネルギーの導入などに実際に取り組む企業は全体の15.4%だった。比率で見ると、前年同時期の調査の7.7%から1年で2倍に増えた。
SDGsの項目ごとに企業の取り組みやすさに違いが出た。17項目のうち「働きがいも経済成長も」「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」の2項目は25%以上の企業が力を入れて取り組んでいると回答した。一方で「飢餓をゼロに」は3.6%にとどまった。
実際にSDGs達成に取り組んでいる企業と、取り組む意志のある企業を足した割合は、大企業で54.2%と半数を上回った。一方、中小企業では36.4%と事業の規模で意識に差が出ている。業界別では運輸・倉庫が58.8%と最も高かった。
調査は帝国データバンク静岡支店が県内企業635社を対象に6月17日~30日に実施した。306社から回答を得た。
SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった略語で、国連サミットで2015年9月、全会一致で採択された世界共通の行動目標。国や民間企業の取り組みに関する記事をお読みいただけます。
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