高松市、「デジタル田園都市」の交付金対象に
高松市は国がデジタル化で地方創生を促す「デジタル田園都市国家構想」の推進交付金対象に選ばれたと発表した。採択額は3億6560万円。道路などのインフラ情報をオープンデータ化する事業と、民間の決済アプリを使ってそれぞれの市民に応じた行政サービスを提供する事業が対象となった。
同市は市民が時間や場所の制約から解放される「フリーアドレスシティたかまつ」を掲げ、オープンデータの活用や行政サービスのデジタル化を進めている。5月に実施計画を国に申請していた。
道路台帳を電子化し、オープンデータとして市民が閲覧できるようにする計画と、サイテックアイ(高松市)が運営する決済アプリなどを使って、決済データを地域で共有してサービス向上につなげたり、市による給付をデジタル化したりする計画が採択された。全体の事業費は5億4840万円を見込んでおり、交付額はその3分の2にあたる。
今回の交付金対象には全国の自治体から27事業が選ばれ、四国では他に愛媛県と香川県三豊市の事業が採択された。高松市は福島県会津若松市など5自治体とともに、最も評価の高い「タイプ3」に認定された。