高知銀、高知・土佐町とSDGs協定 地場企業を支援
高知銀行と高知県土佐町は16日、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)を同町内で進めるため包括連携協定を結んだ。両者は今後、それぞれ取り組んできたSDGsに関するノウハウを共有し、「持続可能な街づくり」を強化する。
協定では①中小企業へのSDGsの普及啓発と支援②人生100年時代に向け地域住民に個人金融の知識を深めてもらう③デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する――などに取り組む。高知銀は具体策として、私募債の発行企業から受け取る手数料の一部を地域に寄付する独自の「こうぎんSDGs応援私募債」を地元企業に発信する。
中山間地に位置する人口約4千人の土佐町は水や山など豊かな自然を生かした農業と林業、畜産が盛ん。2020年7月には高知県内で初めて国の「SDGs未来都市」に選ばれた。和田守也町長は「協定を契機に1次産業と観光を活性化させたい」と話す。
SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった略語で、国連サミットで2015年9月、全会一致で採択された世界共通の行動目標。国や民間企業の取り組みに関する記事をお読みいただけます。