北陸銀行、私募債を地域のスポーツ支援に
北陸銀行は15日、SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・企業統治)に積極的な団体や自治体を支援する「〈ほくぎん〉寄贈型SDGs私募債」で、スポーツ団体を追加すると発表した。趣旨に賛同した企業の私募債の発行額の最大0・2%を同行がチームに寄付し、地元のスポーツを支援する。
新たに追加するのは、サッカーのJ3のカターレ富山、バスケットボール男子Bリーグ1部の富山グラウジーズ、野球チームの富山サンダーバーズ。同私募債は2017年に始め、実績は130件ほど。発行額は120億円程度、寄付金は2500万円を超えているという。
同日開かれた記者会見で、北陸銀行の麦野英順会長は「SDGsの目標のうち17番目の『パートナーシップで目標を達成しよう』が大切になる。連携をとりながら街を盛り上げていくというのが重要だと思う」と話した。
スポーツチームを寄付先として指定した私募債の引き受けも同日発表した。システム開発などを手掛けるトヤマデータセンター(富山市)はカターレ富山を、鋼加工の佐藤鉄工(富山県立山町)が富山グラウジーズを、日本海ガス(富山市)は富山サンダーバーズを寄付先として私募債を発行する。
SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった略語で、国連サミットで2015年9月、全会一致で採択された世界共通の行動目標。国や民間企業の取り組みに関する記事をお読みいただけます。