三井住友海上、浜松いわた信金客に天候デリバティブ販売
三井住友海上火災保険は浜松いわた信用金庫(浜松市)の顧客に、渇水など異常気象による損失などに対して補償金を受け取れる「天候デリバティブ(金融派生商品)」の販売を始めた。地球温暖化などを背景に近年高まる天候リスクに対し、静岡県西部の事業者が安定して事業を続けられるよう支援する。
天候デリバティブは異常気象や天候不順に伴う損失を減らすため、気温や降水量、日照量などのデータを指標に金銭的に補償する金融商品だ。浜松いわた信金が顧客に三井住友海上の天候デリバティブを紹介し、同社から手数料を受け取る。保険料に相当するプレミアムの額や受取額、期間などは個別に決める。
両者は天候デリバティブの販売開始にあたり提携した。三井住友海上と浜松いわた信金は2019年、SDGs(持続可能な開発目標)に関して包括連携協定を結んでおり、今回の提携につながった。浜松いわた信金では観光・レジャーや農業、新電力など幅広い事業者の利用を見込んでいる。
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