Amazonの新サービス「Buy with Prime」 小売業者への“わな”か、それとも福音か?Retail Dive

Amazonが自社サイト「Amazonマーケットプレイス」以外からの購入時にもプライム特典を利用できるサービスを開始した。「これは小売業者にとって『わな』だ」との指摘がある一方で、小規模な小売業者にとってはメリットがあるとの声も上がる。その理由とは。

» 2022年05月25日 07時00分 公開
[Daphne HowlandRetail Dive]

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Retail Dive

 Amazonは2022年4月19日、同社の有料会員サービス「Amazon Prime」と契約する「プライム会員」がAmazon以外のWebサイトで買い物できるサービス「Buy with Prime」を発表した(注1)。プライム会員はAmazonのWebサイトに保存したチェックアウト情報を利用して無料配送や「お急ぎ便」、返品無料などのプライム特典を受けられる。

 2022年に開始する同サービスは、まずは「Fulfillment by Amazon」(FBA)(注2)を利用する「Amazonマーケットプレイス」出品者に招待制で提供される。いずれはFBA以外のAmazon出品者やAmazonと提携していない小売業者、ブランドにも適用される予定だ。

 Amazonは同社ブログで「同サービスに参加する出品者と小売業者はサービス料や決済手数料、ユニットごとに計算されるフルフィルメント代金や保管料を支払うことになる」と述べた。

小売業者との“関係”を収益化 「Buy with Prime」の仕組み

 Buy with Primeによって、Amazonは小売業のように運営するのではなく、小売業者に対する支配をさらに強化できる。

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