Z世代の電子マネー事情 デジタルギフト購入と割り勘に特徴ありよく使われるのは交通系とPay Pay

» 2022年05月24日 18時14分 公開
[ITmedia]

仕事に役立つ調査データ:

消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方改革、企業の戦略立案、マーケティングなどに役立つさまざまな調査データを紹介していく。

 エイチームライフデザイン(名古屋市)が運営する、通信費・家計見直しサイト「Soldi(ソルディ)」は、「世代別の電子マネー利用実態」について調査を実施した。最も使う電子マネーを尋ねたところ、Z世代(18〜26歳)は「交通系電子マネー」(28.1%)、X世代(42〜57歳)、Y世代(27〜41歳)は「Pay Pay」(X世代33.9%、Y世代34.4%)となった。

電子マネー 最も使う電子マネー、Z世代「交通系電子マネー」、X世代、Y世代は「Pay Pay」

 また、選んだ理由として、Z世代とX世代からは「よく行くお店(場所)で利用できるから」が、Y世代からは「ポイントの還元がいいから」といった声が多く寄せられた。

電子マネー 利用頻度の高い電子マネーを選ぶ理由(Soldi調べ)

 電子マネーの利用頻度を尋ねたところ、Z世代とX世代では「1日1〜2回」、Y世代では「2日〜3日に1回」が最多となった。若い世代ほど1日に複数回電子マネーを利用する傾向にある。

電子マネー 電子マネーの利用頻度(Soldi調べ)

 「デジタルギフトの購入」と「割り勘(個人間送金)」の使用について世代別に見ると、Z世代のみがともに20%を超えていた。若い世代における、電子マネーの新しい利用方法として人気であることがうかがえる。

電子マネー 「デジタルギフト購入」と「割り勘」の使用率(Soldi調べ)

 電子マネーの利用に「不安や抵抗を感じるか」尋ねたところ、Z世代では64.3%、X世代では70.6%、Y世代では62.0%の人が感じないと答えた。一方で、Z世代は「使いすぎ」、X世代・Y世代では「セキュリティ」「スマホの不具合・紛失時」が懸念点として挙げられた。

 調査は、インターネットにて18〜57歳の男女663人を対象に実施した。調査期間は3月1〜24日。

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