東大寺「お水取り」の声明は「祈りの声」 14年ぶりに寺外で公開
「お水取り」として知られる東大寺の修二会(しゅにえ)の声明(しょうみょう)が5月13日、大阪市のフェスティバルホールで特別公演される。大阪国際フェスティバルの一環で、寺外での公開は14年ぶり。
修二会は東大寺二月堂で3月に行われる法会で、奈良時代から一度も途絶えることなく続いている。声や音から宗教文化を研究する大内典(ふみ)・宮城学院女子大教授(音楽文化学)は「僧の覚悟を感じ、声明はまさに祈りの声」という。大内教授に声明の意義を聞いた。
二月堂で声明を聴いたことがあります。灯明のあかりだけの薄暗い空間では五感が研ぎ澄まされ、声や音が普段より響きます。
声明は、音楽のように節のついたお経です。天台声明や真言声明、奈良の南都声明など、それぞれに特徴があります。天台声明は旋律がなだらかで優美、真言声明はダイナミック、そして東大寺を含む南都声明は宗教儀礼そのものの力を感じさせます。
特別公演は5月13日午後2時からフェスティバルホールで。詳細は記事末尾で紹介しています。
なかでも修二会の声明には…
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- 【視点】
水とりや氷の僧の沓の音 芭蕉
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