他人のメルペイで爆買いか 化粧品など5カ月で2千万円超

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土舘聡一
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 決済アプリ「メルペイ」の他人のアカウントを使って買い物したとして、警視庁はいずれも中国籍で東京都板橋区に住む女2人を詐欺容疑で逮捕し、26日発表した。同庁は、2人が5カ月間に同様の方法で2千万円分を超える化粧品などを購入していたとみている。

 逮捕されたのは、化粧品貿易会社社長の王玉氷(30)と同社従業員の徐燕(35)両容疑者。

 サイバー犯罪対策課によると、王容疑者は昨年11月に東京都内の百貨店で洗顔料など28点(計約10万円相当)、徐容疑者は同年9月に都内のドラッグストアで美容液など27点(計約40万円相当)を、それぞれ他人のメルペイアカウントで購入した疑いがある。王容疑者は「徐容疑者の指示で買っていた。犯罪ではないと言われた」と話しているという。

 同課が調べたところ、2人は国外にいる中国人の男からメルペイの決済コードの画像を多数購入。昨年11月~今年3月、700回以上にわたってこれらのコードを使って決済し、2千万円以上の化粧品などを購入したとみられる。商品は国内の中国人業者に転売し、利益を得ていたという。

 王容疑者の貿易会社は昨年3月の設立以降、約8億円を売り上げており、同課は売り上げの多くがこうした不正な転売によるものとみている。

■正規のログイン画面かと思ったら偽サイト フィッシング巧妙に

 不正利用されたとされるメルペイのアカウント情報は、偽サイトにログインさせて個人情報を抜き取る手口で国外の中国人の男が入手したものとみられる。「フィッシング」と呼ばれる以前からある手口だが、被害は後を絶たない。

 セキュリティー会社やクレジ…

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