給食の牛乳、プラ製ストロー廃止へ 来年度から北九州市

城真弓
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 北九州市教育委員会は来年度から、市立学校の給食で出されている牛乳を飲むためのプラスチック製ストローを廃止する。15日に発表した。年間あたり約7トン(ストロー約1500万本)のプラスチックごみ削減になり、児童・生徒の環境問題への意識向上にもつなげたいという。

 市内では、牛乳の容器が瓶から紙パックに変わった1974年以降、プラスチック製ストローが使われている。紙製ストローへの変更も検討したが、コストが割高になるため断念。日本製紙が昨年開発した、開封しやすくストローがなくても直接飲める牛乳パックを利用することにした。

 今年10月から市内のSDGs(持続可能な開発目標)推進校で試行し、来年4月から全校に広げる予定。小学校低学年や特別支援学校の児童・生徒には飲みにくかったり、開けにくかったりすることも予想されるため、当面はストローを配るという。

 新型コロナ禍で中止している牛乳パック自体の再利用も、状況を見ながら再開させる。(城真弓)

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    露木志奈
    (環境活動家)
    2021年8月11日11時33分 投稿
    【視点】

    日々、学校で環境公演を行う中で、講演後に小学生が学校の裏庭に生えている笹の茎を使い、マイストローを作ってクラスに配ってくれた。これが大きなインパクトをすぐにうむ訳ではないけれども、このような自発的な行動、そしてそれを受け入れてくれる学校の体

    …続きを読む