政府のデジタル化推進施策「マイナポイント」の第2弾が6月30日にスタートしました。最大20,000円相当の各種ポイントを獲得できるチャンスですが、どの提携事業者で受け取るのがお得なのでしょうか。

  • マイナポイント

    マイナポイント第2弾が6月30日からスタート。お好みの決済サービスで最大20,000円相当のポイントをもらえます

そもそもマイナポイントって?何をすればいいの?

マイナポイントは元々、マイナンバーカードの普及を進めるため、マイナンバーカードを発行した人にインセンティブを与える目的で始まった取り組みです。第2弾ではもう一歩進み、マイナンバーカードの発行に加えて「健康保険証としての利用申込」「公金受取口座の登録」という2種類の手続きが求められています。

よくある誤解として「マイナポイントってどこで使えるの?」「知らないポイントをもらっても困る」という声がまだ少なからず聞こえますが、マイナポイントという名前のポイントは存在しません。PayPayやSuicaなど普段お使いのサービスのポイントとして、各自の使いやすい形で受け取れます。

  • マイナポイント第2弾の内訳

    マイナポイント第2弾の内訳

マイナポイント第2弾の特典は原則20,000円相当となります。内訳としては、カード取得で5,000円相当(第1弾と同等)、健康保険証で7,500円相当、公金受取口座で7,500円相当です。なお、第1弾を受取済の方は健康保険証+公金受取口座の15,000円相当が上限となります。

今回の特典をフルに受け取るためにやるべきことを整理しておくと、「マイナポータルで健康保険証としての利用申込をする」「マイナポータルで公金受取口座の登録をする」「お好きなキャッシュレス決済サービスをマイナポータルとひも付ける」という3点になります。

  • マイナポータル

    マイナポータル

ここで出てきた「マイナポータル」とは、マイナンバー関係の各種手続きに使うデジタル庁の公式サイトです。マイナポータル自体はブラウザ上で動きますが、マイナンバーカードの認証に専用アプリとNFC対応スマートフォンが必要です(ICカードリーダーを用意すればPCでも利用可能)。

第2弾の条件として追加された2つの手続きを簡単に説明しておきましょう。まず、2021年10月からマイナンバーカードを健康保険証としても使える仕組みが運用され始めました。対応済みの医療機関の数や手数料負担の問題を考えると、まだ「マイナンバーカードがあれば健康保険証を持ち歩かなくていい」と言える状況ではありませんが、まずは設定だけでも。

公金受取口座というのは、新型コロナウィルスの感染拡大期に行われた特別定額給付金(10万円)のような、短期間で大勢に給付金を支給しなければならない事態が今後また起きてもスムーズに対応できるように、銀行口座の事前登録を任意で受け付ける制度です。

ちなみに、健康保険証としての利用申請をする際、特に保険証の情報を入力する必要はありませんでした。スマートフォンとマイナンバーカード、公金受取口座にしたい銀行口座の情報が手元にあれば手続きを済ませられます。

少しでも多く得したい人が選ぶべきマイナポイント対応事業者

マイナポイントの受取に対応している決済事業者は多く、電子マネー38社、プリペイドカード19社、コード決済13社、クレジットカード18社、デビットカード6社、その他1社の選択肢があります。

誰もが使いやすい形でポイントを受け取れるように幅広い選択肢を用意しているものの、あくまで国がお金を出している施策ですからそこは公平に扱われていて、どの事業者を選ぶかによってポイントが減ったり増えたりすることはありません。

基本的にはどこでもらっても変わらず、確実にもらえるのは最大20,000ポイントです。ただし、独自のキャンペーンを上乗せしている事業者はわずかながら存在します。

  • Suicaなど、独自の特典を上乗せしているサービスもある

    Suicaなど、独自の特典を上乗せしているサービスもある

マイナポイントで少しでも多く得したい方には、「Suica」(JRE POINT)または「majica」がおすすめです。抽選でも良ければ「WAON」や「au PAY」も視野に入るでしょう。

Suicaの場合、まず20,000円チャージしてマイナポイント第1弾相当(5,000ポイント)の条件を満たした時点で、独自特典が1,000ポイント上乗せされます。さらに、マイナポイント第2弾の健康保険証/公金受取口座登録を済ませた人には、毎月抽選で1,000名に10,000ポイントが進呈されます。

ドン・キホーテのmajicaも、第1弾相当の5,000ポイントに独自特典を1,000ポイント上乗せしています。

WAONやau PAYは確実にもらえる独自特典はありませんが、抽選で上乗せを狙えます。WAONは1等15,000ポイント(1,000名)、2等1,500ポイント(10,000名)。au PAYは10万名に1,000ポイントです。

  • 抽選に賭けるならWAONも狙い目

    抽選に賭けるならWAONも狙い目

このように、少し多くポイントをもらえる手段はいくつかありますが、大前提として自分にとって日常的に使いやすい、あるいは大きな買い物などでポイントを使い切れるあてがあるサービスを選ぶことが大事です。

また、ポイントの付与時期には意外と差が出るので要注意。たとえばクレジットカード会社を選ぶと2カ月程度かかる場合もあります。筆者は使いやすさ重視でPayPayを選びましたが、保険証/公金受取口座どちらの特典も申請翌日には反映されておりスピーディーな対応でした。