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「Vポイント」と「Tポイント」が統合 今後予想される事態も徹底解説

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「Vポイント」と「Tポイント」が統合 今後予想される事態も徹底解説

最近Tポイントの元気がないと思ったら、衝撃のニュースが飛び込んできました。

SMBCグループ、CCCグループが資本・業務提携に基本合意、そして両社のポイント統合というニュースです。

今後予想される展開とともに解説します。

今後予想される展開

SMBCグループ、CCCグループが資本・業務提携に基本合意

資本・業務提携に基本合意
≪画像元:三井住友カード

2022年10月3日、三井住友カードなどを擁するSMBCグループと、TSUTAYAなどを擁するCCCグループが、資本・業務提携に基本合意しました。

国内最大の会員数

≪画像元:三井住友カード

SMBCグループは三井住友カード、三井住友銀行、モビットなどの企業を擁し、キャッシュレスに強みがあります。

CCCグループはTSUTAYA、Tポイント、Tマネー、図書館・公共施設の指定管理など、幅広い事業展開です。

SMBCグループのカード会員5,200万人、CCCグループのTポイントカード会員7,000万人を合わせると1億2,200万人となり、国内最大の会員数を誇ります。

VポイントとTポイントが統合、新ポイントを設立

新ポイントを設立
≪画像元:三井住友カード

また、三井住友カードの利用で貯まるVポイント、提携店で貯まるTポイント、資本・業務提携によりこの2つのポイントが統合されます。

2024年春にも、新たなポイントが誕生する予定です。

SMBCグループ側のメリット

SMBCグループ側のメリットとしては、気軽にポイントを貯められるリアル店舗が増えることでしょう。

Vポイントは基本的にカード利用をしないと貯められませんが、新たなポイントならカードを使えない店舗でも貯められます。

また、ポイントをVisa加盟店で使えるのもメリットかもしれません。

Vポイントは交換が中心で、カード利用の際に使うことは一般的ではありません。

新たなポイントなら、Visa加盟店でポイントで支払いやすくなります

CCCグループ側のメリット

CCCグループ側のメリットとしては、後ろ盾を得られることにあるでしょう。

楽天ポイントやdポイントは、楽天グループやドコモという大きな後ろ盾がある一方で、Tポイントは心もとないです。

SMBCグループの後ろ盾ができれば、新たなポイントも安定するでしょう。

また、加盟店が圧倒的に増えます。

Tポイント提携店は15万店舗程度ですが、Visa加盟店は世界に1億店以上です。

新たなポイントを貯められる店が一気に増えるのは、CCCグループにとって有り難いことでしょう。

Tポイントの加盟店離脱は止まるか

Tポイントの加盟店離脱は止まるか
≪画像元:ジョイフル本田

ここのところ、Tポイントは加盟店離脱が続いています。

dポイントも導入しているホームセンター「ジョイフル本田」では、来年1月でTポイントが終了します。

エネオスのポイントシステム
≪画像元:エネオス

離脱こそしないものの、Tポイント加盟店としては古参のエネオスでは、Tポイントに加えて楽天ポイント、dポイントも使えるようになりました。

Tポイントが囲い込みなのに対して、他の共通ポイントはオープン戦略をとっていることから、マルチポイントを採用するTポイント加盟店は増えるかもしれません。

ヤフーの離脱は大ダメージ

Yahoo!
≪画像元:ヤフージャパン

ここ最近で最も痛手なのは、ヤフー関連の離脱でしょう。

これによって、ネット関連の力が大きくそがれたのは否めません。

ヤフーとともに、携帯電話のソフトバンクもTポイントから離脱しました。

他の共通ポイントを見ると、いずれも携帯電話会社が加盟店として入っており、携帯電話を中核の1つとして金融サービスなどを展開しています。

ソフトバンクが抜けたTポイントは、その戦略も打てません。

Tポイントの「総本山」でも動きが

Tポイントと言えばTSUTAYA
≪画像元:トップカルチャー

Tポイントは、TSUTAYAの会員証として誕生した歴史があります。

それだけに、TSUTAYAはTポイントの総本山ともいうべき存在です。

TSUTAYAはフランチャイズ制を採用しており、筆者の近所のTSUTAYAはビッグワン、うさぎやなどが運営しています。

そんなフランチャイズの1つである「トップカルチャー」(1都9県で運営)で動きがありました。

9月29日より、Tポイントに加えて楽天ポイントカードが利用可能となったのです。

手始めに蔦屋書店佐久平店で始まり、トップカルチャーが運営する「蔦屋書店/TSUTAYA」64店舗で、楽天ポイントのサービスを提供予定です。

新たなポイント誕生に関する素朴な疑問

2つの既存のポイントを統合し、新たなポイントを立ち上げるとなると、これは大仕事です。

新たなポイント誕生に関する素朴な疑問も、当然ながらあります。

VポイントとTポイントの価値のすり合わせ

Vポイント500ポイントは、Tポイント400ポイントに交換できます。

つまり、TポイントはVポイントの0.8倍の価値しかありません。

ポイントの統合に伴い、VポイントとTポイントの価値のすり合わせをどうるかが注目です。

そのまま行くか、Tポイントの価値をVポイントと同等に引き上げてから統合するかです。

後者なら、Tポイントユーザーにとってはおいしい話ですね。

「Vポイント→他の共通ポイント」のポイント交換は続くか

ポイント交換は続くか
≪筆者撮影≫

Vポイント500ポイントは、Tポイント、楽天ポイント、dポイント、Pontaポイント400ポイントに交換できます。

しかし、Tポイントと組んで新たな共通ポイントとなれば、ライバルとなる共通ポイントへの交換ルートが封鎖されるかもしれません

共通ポイント同士の交換は非常に厳しく、Pontaポイントがauのポイントになったタイミングで、dポイントとの相互交換も終了しました。

ただ、新たなポイントには今のところ携帯電話会社が関係しませんので、交換ルートが残る可能性もあります。

ウエルシアはTポイントから離脱するのか

ウエルシアはTポイントから離脱するのか
≪画像元:ウエルシア薬局

毎月20日、ウエルシアで200ポイント以上利用すると1.5倍の価値になる「ウエル活」は、Tポイントの出口戦略の定番です。

1.5倍ほどの価値はありませんが、マルエツでも類似のキャンペーンを実施しています。

新たなポイント誕生とともに、ウエル活も終了する可能性があります。

正直な話、ポイントに1.5倍分の価値をつけるのは、ウエルシアにとって大きな負担だと思われます。

かといって、Tポイントや新たなポイントから離脱する可能性も低いです。

完全に廃止するか、倍率を下げるなどしてお得度はなくなるかもしれません。

スマホのコード決済に乗り出すのか

Tポイントには電子マネー「Tマネー」がありますが、正直浸透していません。

三井住友カードも、スマホアプリ「Vポイント」で支払いはできますが、スマホのコード決済に関しては手付かずの状態です。

ライバルの共通ポイントには、楽天ペイやd払い、au PAYなど自前のスマホ決済がありますので、新たなポイントでもこれを機に新たなスマホ決済を導入するかもしれません。

その場合、新たなコード決済を開発するのか、既存のTマネーかVポイントアプリにコード決済機能を実装するのかは不明です。

SMBCグループが表立つと、送金機能止まりになるかもしれません。

Tポイントが貯まるクレカはどうなる

Tポイントが貯まるクレカはどうなる
≪画像元:カルチュア・コンビニエンス・クラブ

数は少なくなりましたが、TカードPrime、ファミマTカードなど、利用でTポイントの貯まるクレカはあります。

新たなポイントで考えられる可能性としては、以下の3通りです。


・貯まるポイントが変更になるだけでその他は変更なし

・機能を変更した上で切り替え

・カード自体の廃止


ヤフーカードの場合、引き続きTポイントカードとして利用可能なものの、カードを利用してもTポイントは貯まりません。

日曜日に1.5倍貯まる「TカードPrime」は、これを機に1.5倍サービスを終了するかもしれません。

ポイント統合はまだ先だが、今後の動きには要注目

2024年春、TポイントとVポイントが統合し、新たなポイントが誕生予定です。

まだ先の話ですが、いきなりポイント統合されるわけではなく、ヤフーのTポイント離脱のときのように、統合前にいくつか手続きが必要になるかもしれません

損をしないためにも、TポイントとVポイントユーザーは、今後の情報に注目しましょう。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)

《角野 達仁》
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角野 達仁

執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁 角野 達仁

1976年生まれです。極力すべての支払いをクレジットカードでするようにしていますが、カード手数料をとられて損をするうっかり屋さんでもあります。その悔しさをばねに、日々クレジットカードのお得な使い方についてアンテナを張っています。アンテナを張って入手した無理なくできるお得なカード情報を、お得なカードライフを広めるために皆さんに分かりやすく伝えられたらいいと思っています。 寄稿者にメッセージを送る

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