SDGs推進企業後押し 県が登録制度 採用でアピール、大手企業と取引の機会増… /高知

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高知県が2021年7月に開催したSDGsセミナー。多くの企業関係者が参加し盛況だった=高知市本町4の県民文化ホールで、小林理撮影
高知県が2021年7月に開催したSDGsセミナー。多くの企業関係者が参加し盛況だった=高知市本町4の県民文化ホールで、小林理撮影

 県は、SDGs(持続可能な開発目標)を意識した取り組みを県内企業に促すため、「こうちSDGs推進企業登録制度」を創設した。具体的な目標や取り組み状況を提出してもらい、県のホームページで公開する。県によると、登録制度を設ける都道府県は全国で10県目。

 登録を希望する企業は、環境、社会、経済の3側面に貢献する取り組みについて、2030年に向けた具体的な数値目標を記載した宣言書とチェックリストを県に提出する。県は内容を確認し、企業に登録証やオリジナルのロゴマークを付与。内容は県のホームページで公開され、企業は毎年、進捗(しんちょく)状況を県に報告する。県が“お墨付き”を与えることで、企業の一方的なアピールより信頼感を高めるのが狙いだ。

 登録するメリットは、(1)採用活動でアピールできる(2)大手企業との取引のチャンスが拡大する(3)SDGsを意識する消費者に製品をアピールできる――などが考えられる。県計画推進課は「特に若年層はSDGsについての意識が強く、企業の取り組み内容は就職先を選ぶ要素になっている」と見ている。

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