(JEC)一般社団法人日本環境化学会

 

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PFAS分析技術に関する講演会 (このイベントは終了いたしました。) [イベント詳細情報]

日時
2024-03-18 14:00 ~16:45
主催者
(一社)日本環境化学会およびNPO法人 環境測定品質管理センター
幹事
管理者
住所
〒144-0035 東京都大田区南蒲田1丁目20-20  [ 地図を見る ]
連絡先
office@j-ec.or.jp
都道府県
東京都
カテゴリ
タグ
イベント概要
「PFAS分析技術に関する講演会」(第62回環境化学講演会)
主催:(一社)日本環境化学会およびNPO法人環境測定品質管理センター
後援:(一社)日本環境測定分析協会
日時:2024年3月18日(月)13:30~受付、14:00~16:45講演会
場所:大田区産業プラザ コンベンションホール(4F,うめ,200名)
   https://www.pio-ota.net/
開催方式:対面とWEBのハイブリッド(会場100名程度、オンライン参加100名程度予定)
参加費:主催後援団体会員無料、非会員 3000円(税込)
(補足)主催・後援団体会員無料扱いとは(一社)日本環境化学会、NPO放任環境測定品質管理センター、(一社)日本環境測定分析協会のいずれかの正会員(個人・法人)および賛助会員(個人・法人)を指します。不明な場合は各所属団体へお問合せ下さい。 
参加方法:事前参加登録制(締め切り 3月15日(金)23:59)

14:00-14:45
「ペルおよびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)測定技術の最新動向と将来展望」
 谷保 佐知 氏 ((国研)産業技術総合研究所エネルギー・環境領域 環境創生研究部門 環境計測技術研究グループ 研究グループ長)
講演概要:ペルおよびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)は、様々な物理的・化学的性質を有する幅広い化学物質の総称として用いられている。PFASを対象とした環境課題や化学物質規制は、対象となる化学物質が多岐にわたるため、限定した測定方法や対策で対応することが困難である。ここでは、現行のPFASの測定技術と、今後の研究や技術開発の課題に焦点を当てて紹介する。

14:50-15:30
「最先端の土壌中PFAS一斉分析技術」
 殷 煕洙 氏((国研) 農業・食品産業技術総合研究機構 高度分析研究センター 上級研究員)
講演概要:1938年にロイ J. プランケット博士によってテフロンが偶然発見されて以来、その化学的安定性と優れた特性により産業界から大きな注目を集めました。
科学の進歩により、化学物質の超微量分析が可能となり、有機フッ素化合物の負の影響が明らかになってきました。
米国では、PFASが「永遠に残る化学物質(フォーエバー・ケミカル)」として一般的に使われる言葉となるほど、PFASが身近になっている状況であります。つまり、PFASに対し、どのように付き合いながら生きて行くのかがこれからの課題であります。
PFASに対する懸念は水から食品まで拡大される状況の中,水に続き、土壌中のPFASの実態把握のための分析需要は世界的に急増しています。日本だけでも381種類の土壌があり、その中でも土壌炭素含量が豊富な黒ボク土はその性質からPFASと強く吸着しているために、分析が極めて難しいと言われています。そこで、国内のPFAS分析専門家らの努力によって土壌中多成分PFASの短時間、低コスト、低暴露、かつ多数の試料の安定的に定性、定量が可能な一斉分析技術開発に成功しました。その最先端の分析技術の詳細な紹介と残った課題について共に議論したい。

15:30-15:50 休憩
15:50-16:20
「大気中PFAS分析技術の国内大気試料への適用」
 浅川 大地 氏(大阪市立環境科学研究センター 研究主任) 
講演概要:粒子態とガス態の大気中PFASsを分別捕集可能なサンプラーを用いたPFASs分析技術を紹介し、その技術を使用して国内の大気中PFASsの実態把握を行った結果を報告する。国内5地域で採取した大気試料について、47種のPFASsをLC-MS/MSとGC-MS/MSで定量した結果、40種のPFASsが主にガス態として検出され、イオン性PFASsの合計濃度は180–1,200 pg/m3、中性PFASsの合計濃度は42–800 pg/m3であった。また、地域や季節によってPFASs濃度や組成に差があることが示された。大気中のフッ素テロマーアルコール類(FTOHs)の主要成分は、過去10年間で鎖長が短い化合物に置き換わっており、製造事業者の自主規制の効果が環境中濃度に反映されていると考えられた。

16:20-16:45
「UTA研で実施した水質中PFASクロスチェックについて」
 石井 善昭 氏((一社)日本環境測定分析協会 極微量物質研究会(UTA研) 委員長、(株)環境管理センター 技術センター 技術部長)
講演概要:日本環境測定分析協会に所属する極微量物質研究会(通称UTA研)では、会員機関の技術研鑽、分析精度の向上に資することを目的に、外部精度管理の一環としてダイオキシン類や絶縁油中PCBのクロスチェック等を実施しているが、近年のPFAS分析に関する関心の高まりや会員機関からの要望もあったことから、共同実験として参加機関を募集し2021年、2022年と2回にわたって、水質中PFASクロスチェックを実施した。本講演では2022年実施の第2回クロスチェックから、30機関のデータにおける解析・評価結果を中心に得られた知見を紹介する。
イベント参加費
このイベントへの参加受付は終了しました。

受付終了日: 2024-03-18 16:40