スマホ接続の眼底カメラ、開発へクラファン 緑内障などの早期発見へ

編集委員・副島英樹
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 失明の原因の上位を占める緑内障などの眼底疾患を早期に発見できるよう、遠隔診断を可能にするスマートフォン接続型の眼底カメラを開発するため、広島大学大学院視覚病態学(眼科)がクラウドファンディング(CF)を始めた。200万円を目標に4月14日まで寄付を募っている。

 資金はスマホ接続型の眼底カメラと、その画像を遠隔で診断できるシステムの開発に充てる。

 眼底観察レンズを内蔵した付属装置をスマホに装着し、専用アプリを起動させて撮影する流れ。付属装置は自由に取り外せる形式で、カメラアプリは光量の制御や遠隔診療を前提に開発する。

 現段階では、眼底写真を撮影するのは、眼科以外の医師や看護師といった医療従事者を想定。その画像をネット経由で眼科医が遠隔診断し、手遅れにならないよう眼底疾患の早期発見に生かす。将来的には血圧計のように、一般の人でも使えるようにしたいとの思いがある。途上国など世界で利用される可能性もある。

 視覚病態学の木内良明教授は「中山間地域や島嶼(とうしょ)部では人口減のため専門医の配置も悩ましい。遠隔診療はこれから必要になる。研究を進める力を皆様から頂ければ」と話している。

 受け付けは(https://readyfor.jp/projects/hirodai-ganka/announcements別ウインドウで開きます)へ。問い合わせは木内教授・水野優助教(電話082・257・5246、メールymizuno@hiroshima-u.ac.jpメールする)へ。(編集委員・副島英樹)

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