第108回日本泌尿器科学会総会 The 108th Annual Meeting of the Japanese Urological Association

受賞者発表

第108回日本泌尿器科学会総会International Session Award、総会賞(ビデオ・ポスター)の受賞者は以下のとおりです。受賞された皆様、おめでとうございます。受賞者の発表動画や表彰式の様子は、1月20日(水)よりオンデマンドで視聴いただけますので、ぜひご視聴ください。


International Session Award 表彰式


総会賞(ビデオ・ポスター) 表彰式

International Session Award 受賞者

総会賞ビデオ 受賞者

総会賞ポスター 受賞者

International Session Award 受賞者

田中 一
(東京医科歯科大学大学院 腎泌尿器外科学)

[Renal Tumor] ISA01-10

Significance of tumor shape irregularity in predicting oncologic outcomes of clinically localized renal cell carcinoma

この度、第108回日本泌尿器科学会総会のInternational Session Award, Renal Tumor部門にて、Awardを受賞することができました。各施設から素晴らしい発表が多くある中、このような賞に選んでいただけたことを大変光栄に思います。セッションの座長および審査員を務めてくださった先生方、また、藤井靖久教授を始め、発表に際してご指導くださいました東京医科歯科大学腎泌尿器外科学教室の先生方に、この場を借りまして御礼申し上げます。
コロナ禍で先行きが不透明な状況ではありますが、泌尿器がんの診療と研究の歩みを止めず、今回の受賞を励みとしてさらに精進して参りたいと思います。ありがとうございました。

田中 一(東京医科歯科大学大学院 腎泌尿器外科学)

佐野 剛視
(京都大学大学院医学系研究科 泌尿器科)

[Bladder & Others] ISA02-07

Application of intravital imaging to basic urologic research: Activation of urothelial ERK by stretch-induced intravesical release of ATP

この度はInternational Session Awardを頂き、まことにありがとうございました。今回の演題は、特定の分子の活性を生きたマウスの膀胱でリアルタイムに観察する実験系を紹介することが主な目的でした。今後はこの実験系をさまざまな研究テーマに応用し、従来の研究手法ではできなかったような新たな発見をすることや、in vitroのデータを生体で確認することのサポートを広く行っていくことなどを目標に精進して参ります。
最後になりましたが、共同演者の先生方、コロナ禍で大変難しい状況のなか学会を運営された会長をはじめとする神戸大学の先生方や運営準備室の皆様に感謝申し上げます。

佐野 剛視(京都大学大学院医学系研究科 泌尿器科)

岡所 広祐
(京都大学大学院医学研究科 泌尿器科学)

[Prostate Cancer] ISA03-04

Establishment of a novel treatment-related neuroendocrine prostate cancer cell line

この度は第108回日本泌尿器科学会のInternational Session Awardという名誉ある賞を頂き、誠に光栄に思います。神経内分泌前立腺癌という前立腺癌研究が進んだからこそ直面した新たな課題に対して、今回発表した細胞株が克服の一助となることを願います。
本研究を御指導いただきました小川修教授、赤松秀輔先生をはじめ、京都大学泌尿器科の諸先生方には、この場を借りて心より感謝を申し上げます。今回の受賞を励みにより一層の精進を重ねてまいります。

岡所 広祐(京都大学大学院医学研究科 泌尿器科学)

田中 伸之
(慶應義塾大学医学部 泌尿器科学教室)

[Urothelial Tumors] ISA04-07

Single-cell RNA-seq analysis of intra-tumor heterogeneity dynamics reveals the novel platinum resistance gene COX7B in patients with urinary bladder cancer

この度は、第108回日本泌尿器科学会総会International Session Award(Urothelial Tumors)の栄誉を賜り、誠に光栄に存じます。選考委員の先生方、そして本学会員の皆様に心よりお礼を申し上げます。受賞演題「Single-cell RNA-seq analysis of intra-tumor heterogeneity dynamics reveals the novel platinum resistance gene COX7B in patients with urinary bladder cancer」では、最新のシングルセルRNAシークエンス解析を用いて、抗がん剤治療下に誘導されるCDDP耐性膀胱癌の1細胞トランスクリプトームを明らかにしました。更にCDDP治療前後の1細胞トランスクリプトームの変化から、CDDP未治療の膀胱癌(親)から、CDDP耐性膀胱癌(子)と類似のトランスクリプトームを持つプロゲニター様細胞を同定致しました。本研究の遂行にあたり、ご指導頂きました大家基嗣教授をはじめ、ご支援頂きました先生方そして関係者の皆様に、この場をお借りして深く感謝申し上げます。

田中 伸之(慶應義塾大学医学部 泌尿器科学教室)

畠山 真吾
(弘前大学医学部 泌尿器科)

[LUTS] ISA05-09

Effect of advanced glycation end products on nocturia and sleep disorder in community-dwelling adults: A 5-year longitudinal study

この度はこのような素晴らしい賞をいただき、感謝申し上げます。今回の学会は新型コロナウイルスのため、WEB開催となり現地に行くことができず、大変残念ではありました。WEB開催でもあり、まさか自分が受賞できるとは思ってもいませんでした。この研究は酸化ストレスが夜間頻尿と睡眠障害のどちらに悪影響を及ぼすのか?という疑問から始まった縦断研究です。酸化ストレスは夜間頻尿と相関しており、酸化ストレス高値は夜間頻尿の悪化に有意な因子であると予想して解析しましたが、なんとその予想は裏切られ、酸化ストレス高値群では睡眠障害が有意に悪化していることが示されました。睡眠障害も夜間頻尿の悪化因子であるため、これらは交絡します。そのため明確に因果関係を説明できませんが、酸化ストレスから睡眠障害がおこり、最終症状として夜間頻尿の悪化がみられる可能性があります。まだまだ分からないことだらけの分野ですが、この度の受賞を励みに、今後も取り組んでまいります。 ご指導・ご協力いただきました皆様へ心より感謝申し上げます。

畠山 真吾(弘前大学医学部 泌尿器科)

岡田 淳志
(名古屋市立大学医学部 泌尿器科腎・泌尿器科学分野)

[Transplantation & Stones] ISA06-07

Induction of human iPS cell-derived M1 / M2 macrophages and comparison of phagocytic ability of calcium oxalate crystals by real-time imaging analysis

このたび第108回日本泌尿器科学会総会において、International Session Awardで発表させて頂いた演題「Induction of human iPS cell-derived M1 / M2 macrophages and comparison of phagocytic ability of calcium oxalate crystals by real-time imaging analysis」が受賞の栄誉に預かることができました。
大変素晴らしい賞を頂けたことに、心底驚いておりますが、これも研究を支えて下さった本学のiPS細胞研究チームの皆様、尿路結石研究グループの皆様、実験秘書さん、ならびにお忙しい中リハーサルでご指導を頂きました教室員の皆様に深謝致します。また2018年に頂きました日本泌尿器科学会研究助成も本研究の財源となっております。会員の皆様にも厚く御礼申し上げます。
本発表は、iPS細胞から分化させたマクロファージを用いて「尿路結石溶解薬」を創出することを目標とした一連の研究のまだまだ途上でございますが、このようにご評価頂きましたことは今後への大変励みになります。引き続き多くの方々のご指導・ご支援を賜りながら、目標に向かって着実に研究を前に進めて参ります。 
最後にこのコロナ禍の中、感染対策の行き届いた素晴らしい学会を開催して頂いた藤澤会長並びに神戸大学のスタッフの方々に深い敬意と感謝を申し上げます。

岡田 淳志(名古屋市立大学医学部 泌尿器科腎・泌尿器科学分野)

福原慎一郎
(大阪大学大学院医学系研究科 
器官制御外科学講座(泌尿器科学))

[Andrology & Infection] ISA07-02

Human testis-specific actin capping protein alfa3 and beta3 as possible biomarkers for male infertility

この度はInternational Session Awardをいただき感謝申し上げるとともに大変光栄に思っております。
今回の総会で創立された賞ではありますが、日本泌尿器科学会の国際化に向けてこのセッションが継続されることを願うとともに、本Award受賞者として今後とも一層精進して参りたいと思います。
研究に協力頂いた関係各位に感謝申し上げるとともに、前例のない状況の中でも素晴らしい学会運営を頂いた主催校の神戸大学関係者の皆様、泌尿器科学会事務局関係者の皆様、コングレの皆様方に心より御礼申し上げます。

福原慎一郎(大阪大学大学院医学系研究科 器官制御外科学講座(泌尿器科学))

胡口 智之
(福島県立医科大学医学部 泌尿器科)

[Pediatric Urology & Urethroplasty] ISA08-03

SNP analysis in the Japanese hypospadias cohort identified risk-related genes that might affect the external genitalia formation during fetal stage

このたびは、第108回日本泌尿器科学会総会International Session Awardを頂くことができ、大変光栄に存じます。今回の受賞を励みに、臨床・基礎研究へより一層努力をしていく所存です。
本研究は、ゲノムの微細な差異が代表的な先天性泌尿器疾患である尿道下裂の発症に影響する可能性を示唆したものであり、臨床・基礎各分野の先生方にお力添えを頂けたことで初めてなし得た研究となります。本研究をご指導いただきました小島祥敬教授、名古屋市立大学小児泌尿器科学分野 林祐太郎先生、和歌山県立医科大学遺伝子制御学研究部 山田源先生、東京大学大学院クリニカルシークエンス分野 松田浩一先生にこの場を借りて御礼申し上げます。誠に有難うございました。

胡口 智之(福島県立医科大学医学部 泌尿器科)

総会賞ビデオ 受賞者

白石 匠
(京都府立医科大学 泌尿器科)

[前立腺・膀胱] AVP01-01

前立腺癌に対するPrimary Targeted Focal Cryotherapy

この度は第108回日本泌尿器科学会総会の総会賞という名誉ある賞に選出いただき、大変光栄に存じます。本研究をご指導いただいた、前立腺癌標的化凍結療法の日本の第一人者である浮村理教授、ビデオ作製で多大な貢献をしていただいた松ヶ角先生、ならびに本研究にご協力いただいた多くの医局先生方に深く感謝致します。最後になりましたが、コロナ禍にて前例のない難しい大会運営を頂いた神戸大学大学院医学研究科腎泌尿器科学分野の先生方、運営準備室の方々に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

白石 匠(京都府立医科大学 泌尿器科)

吉田 崇
(関西医科大学附属病院 腎泌尿器外科)

[副腎・腎・尿管・その他] AVP02-02

上部尿路腫瘍に対する尿路内視鏡治療―Photodynamic Diagnosis-guided Dual Laser Ablation(PDD-DLA)の有用性

この度は、大変名誉ある第108回日本泌尿器科学会総会の総会賞を賜り、光栄に存じます。
本発表は、上部尿路腫瘍に対する尿路内視鏡治療の成績向上を目指した、新たなアプローチ方法としてご紹介いたしました。上部尿路腫瘍の腎温存療法は、手技の難しさや再発率の多さから本邦含め海外でもあまり積極的には行われておりませんでした。しかし、特に欧米ではCKDによる死亡率を回避すべく、ガイドラインでも低リスク腫瘍には腎温存療法を積極的に勧めるよう変化してきています。そのため、我々はこれまで行ってきた上部尿路手術や尿路上皮癌の研究結果を加味しながら、PDD-guided dual laser ablationを確立し、非常によい治療成績をおさめることを見出しました。まだ臨床研究レベルではございますが、更なるアップデートおよび術式の改良に努めていく所存でございます。本研究を遂行する上でご協力いただいたスタッフ、企業の方々、またご指導いただいた先生方にはこの場を借りて心より感謝申し上げます。

吉田 崇(関西医科大学附属病院 腎泌尿器外科)

総会賞ポスター 受賞者

髙松 公晴
(慶應義塾大学医学部 泌尿器科学教室)

[腎腫瘍:臨床] AOP01-04

腫瘍免疫学的分類(Immuno-clustering)による腎細胞癌の新しいサブクラス分類と臨床的有用性

この度は総会賞を頂き誠にありがとうございます。新型コロナウイルス流行という逆境の中、ハイブリッド開催を行っていただき、大会長の藤澤先生、並びに神戸大学泌尿器科を含めました全てのスタッフの方々に感謝申し上げます。この度の賞を励みに今後も精進してまいります。先生方の健康をお祈りするとともに、次回の総会開催時には、現地で集まって開催できる環境になっていることを祈念いたします。この度は誠にありがとうございました。

髙松 公晴(慶應義塾大学医学部 泌尿器科学教室)

田畑真梨子
(東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学講座)

[腎腫瘍:基礎] AOP02-09

遺伝性淡明細胞型腎細胞癌における腫瘍内または腫瘍間の遺伝的、免疫的不均一性

同一患者という同一免疫学的背景下で異なる遺伝子異常をもつ腫瘍間の免疫微小環境の比較を行うのに最適なモデルの一つが遺伝性淡明細胞型腎細胞がん(ccRCC)です。本発表では本研究の最大の目的である、「遺伝子異常が免疫微小環境に与える影響」までを明らかにできておりませんが、本研究にご興味を持っていただき、このような名誉ある賞に選んでいただいたことに感謝し、少しでも遺伝子異常と免疫微小環境の関係についての理解を深められるよう精進したいと思います。最後になりますが、直接ご指導くださる片岡圭亮先生はじめ国立がん研究センター研究所分子腫瘍学分野の先生方、また研究に多大なご協力をいただいている佐藤悠佑先生、久米春喜教授はじめ医局員の先生方にこの場をお借りし感謝申し上げます。

田畑真梨子(東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学講座)

北山 沙知
(埼玉医科大学 ゲノム医学研究センター)

[副腎腫瘍・後腹膜腫瘍・精巣腫瘍] AOP03-01

精巣がんに対する低酸素応答を標的とした新規治療戦略の開発と患者由来がん培養・移植の活用

このたびは総会賞という名誉ある賞をいただき、ありがとうございました。このような大変な時期に総会を開催していただき、会長の藤澤正人先生、神戸大学大学院 腎泌尿器科学分野の先生がた、運営準備室様に厚く御礼申し上げます。また、研究室の井上聡先生、堀江公仁子先生、池田和博先生、愛情あふれる厳しいご指導に深く感謝いたします。
私たちの研究チームでは、より臨床像に即した研究成果を得るために、癌患者さんの手術検体から樹立した「患者由来細胞」を用いた研究を行なっています。樹立効率は上昇してはいるものの、患者由来細胞樹立までには多くの時間と工夫、忍耐を要します。今回わたしが発表する機会をいただきましたが、実際には、多くの方の関わりのなかで発表にいたった内容であります。研究立ち上げから諦めず、粘り強く続けてくださった先輩方、多忙を極めるなか情熱をもって検体を提示してくださる埼玉医大総合医療センター泌尿器科の先生方、検体提供を決断してくださった患者さん、そして常にアイディアとモチベーションを刺激してくれる研究室の仲間たち、発表を見守ってくださったみなさま、本当にここには書ききれないほど多くの方々の力に支えられた、チームみんなでの成果であることを実感しています。
研究室内からは、昨年の腎癌基礎部門に続き精巣癌でのご報告をさせていただきましたが、私たち泌尿器科医の扱う疾患・臓器は多岐に渡り、解決すべき課題はまだたくさんございます。今回の受賞を機に、暖かいコメントをくださった先生もいらっしゃり、今後の励みとなりました。引き続きわくわくしながら頑張りたいと思います。もし私たちの研究室にご興味のある先生がいらっしゃいましたら是非ご連絡いただきたいと思います。
このたびは誠にありがとうございました。

北山 沙知(埼玉医科大学 ゲノム医学研究センター)

伊藤 悠城
(横須賀共済病院 泌尿器科)

[排尿障害:基礎] AOP04-01

神経回路シミュレーターNEURONを用いた排尿支配の人工副交感神経数理モデルの開発

栄えある第108回日本泌尿器科学会総会賞排尿基礎部門を受賞することができ、大変光栄に存じます。排尿支配の詳細な神経回路は解明されておらず、神経因性の排尿障害の病態解明や治療方法構築の大きな障壁となっておりました。そこで私は中枢神経の微小神経核の機能解析を可能とする光遺伝学を用いて、マウスの橋排尿中枢と言われているバリントン核の神経活動測定を行い、その測定結果を基に、新規の人工副交感神経数理モデルを開発いたしました。今後このモデルを応用した創薬開発や病態生理の解明が進むことを切に願っております。最後にこの場を借りまして、常日頃より多大なサポートを頂いております横浜市立大学泌尿器科医局員のみなさま、特に矢尾正祐教授および横須賀共済病院部長小林一樹先生に厚く御礼申し上げます。

伊藤 悠城(横須賀共済病院 泌尿器科)

鳥本 一匡
(奈良県立医科大学医学部 泌尿器科)

[排尿障害:臨床] AOP05-01

間質性膀胱炎・膀胱痛症候群の血液検査診断をめざす研究

この度は栄誉ある賞をいただき、大変光栄です。IC/BPSはガイドラインが整備され、広く認知されるようになりましたが、依然として診断と治療は容易ではありません。IC/BPSの血液診断が実現すれば、同診療の裾野が広がり治療薬開発の進展が期待できます。本学会から、日本発の成果を世界に発信できるよう研究を続けていきたいと思います。

鳥本 一匡(奈良県立医科大学医学部 泌尿器科)

稲垣 裕介
(大阪大学大学院医学系研究科 
器官制御外科学講座(泌尿器科学))

[アンドロロジー・不妊・性機能] AOP06-09

シリコンナノ粒子製剤は精索静脈瘤により悪化したラットの精液所見を改善させる

この度は総会賞というすばらしい賞をいただき感謝申し上げるとともに、大変うれしく光栄に思います。このシリコンナノ粒子製剤が精索静脈瘤による男性不妊症に対する治療法の一つとなることを目指して、これからより一層努力していきたいと思います。
研究を指導してくださいました野々村祝夫先生をはじめ泌尿器科医局の皆様、大阪大学産業科学研究所小林研究室の皆様に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

稲垣 裕介(大阪大学大学院医学系研究科 器官制御外科学講座(泌尿器科学))

赤松 秀輔
(京都大学大学院医学研究科 泌尿器科)

[前立腺癌:疫学・診断] AOP07-10

前立腺癌スクリーニングにおけるgermline遺伝子検査の臨床的有用性の前向き検討

このたびは名誉ある日本泌尿器科学会総会賞を頂き大変光栄です。今回受賞対象となった研究は多施設共同の前向き研究として多くの共同研究者の先生方に患者同意取得、採血、臨床データ入力とお手伝いいただいたものであり共同研究者の先生方には大変感謝しております。
遺伝子多型を用いた前立腺癌罹患リスク予想モデルはすでに10年近く続けている研究が実を結んだものであり今回の受賞は感無量です。BRCA1/2等の遺伝子検査も含め、今後、今回のgermline遺伝子異常に関する研究を臨床の現場に還元できるようさらに精進したいと思います。本当にありがとうございました。

赤松 秀輔(京都大学大学院医学研究科 泌尿器科)

本郷 周
(慶應義塾大学医学部 泌尿器科学教室)

[前立腺癌:基礎] AOP08-03

カバジタキセル耐性遺伝子発現プロファイルを標的とした難治性前立腺癌克服薬の同定と機能解析

この度、第108回日本泌尿器科学会総会におきまして第18回総会賞の栄誉を賜り、大変光栄に存じます。選考委員会の先生方をはじめ、本学会員の皆様には心より御礼申し上げます。今回の受賞を励みに、さらなる機能解析を進め、臨床試験への橋渡しができるよう励んでいきたいと存じます。最後になりましたが、本研究を行うにあたり、当教室の大家基嗣教授、小坂威雄講師をはじめ慶應義塾大学、公益財団法人がん研究会の諸先生方にご指導、ご協力を賜りましたことをこの場をお借りして深く感謝申し上げます。

本郷 周(慶應義塾大学医学部 泌尿器科学教室)

宮澤 慶行
(群馬大学医学部附属病院 泌尿器科)

[前立腺癌:治療] AOP09-04

CRPC患者に対するEnzalutamide投与時の血中微量アンドロゲン動態の解明と効果予測因子としての可能性の検討

この度は第108回日本泌尿器科学会総会賞(前立腺癌:治療)を受賞させて頂きました。誠に光栄であります。ありがとうございました。今回の学会はコロナ禍の影響もあり現地参加は出来ず、群馬からリモートでの参加でありましたが、発表させていただいたセッションでは活発な議論が交わされており、リモートながら臨場感のある討論に参加、拝聴させて頂くことができました。本学会開催の準備に際しまして、大会長の藤澤正人先生をはじめ、神戸大学のスタッフの皆様は御苦労なされたことと思われます。誠に御礼申し上げます。
私の発表した研究にご協力頂いた患者様、御家族の皆様、御指導頂きました鈴木和浩先生をはじめ大学のスタッフの皆様、群馬大学泌尿器科関連病院の先生方にも感謝、御礼を申し上げます。
今後とも泌尿器科医として技術の向上と研究の研鑚に努め、日本泌尿器科学会の発展に寄与していきたいと思います。今後も、より多くの患者様に良かった、と喜んでいただけるよう努力して参りたいと思います。

宮澤 慶行(群馬大学医学部附属病院 泌尿器科)

八木 洋
(慶應義塾大学医学部 一般・消化器外科)

[腎不全・腎移植] AOP10-07

脱細胞化臓器骨格を用いた腎臓再生

この度は大変栄誉ある総会賞を賜り、誠にありがとうございます。異分野である私の研究にご興味を持っていただき、発表当日は多くのご質問を頂戴いたしまして、大変ありがたく存じております。本研究開発は今後ぜひ日本初の腎臓再生材料として、臨床応用を実現したいと考えております。ぜひ日本泌尿器科学会の先生方にご指導・ご支援を賜りたいと存じますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

八木 洋(慶應義塾大学医学部 一般・消化器外科)

畠山 真吾
(弘前大学医学部 泌尿器科)

[尿路上皮腫瘍:基礎] AOP11-06

腫瘍血管内皮を標的にした新規ホウ素中性子捕捉療法による膀胱癌治療法の開発

この度はこのような素晴らしい賞をいただき、感謝申し上げます。今回の学会は新型コロナウイルスのため、WEB開催となり現地に行くことができず、大変残念ではありました。WEB開催でもあり、まさか自分が受賞できるとは思ってもいませんでした。この研究はホウ素中性子補足療法の効果を高めるペプチドの有効性を検討した仕事です。まだ始まったばかりで臨床応用にはまだまだ時間がかかりますが、この度の受賞を励みに、今後も取り組んでまいります。 ご指導・ご協力いただきました皆様へ心より感謝申し上げます。

畠山 真吾(弘前大学医学部 泌尿器科)

池田 篤史
(筑波大学附属病院 泌尿器科)

[尿路上皮腫瘍:臨床] AOP12-08

白色光およびNBIにおける深層学習に基づいた膀胱内視鏡診断支援システム

このたびは総会賞ポスターにご選出いただき、大変光栄に存じます。誠にありがとうございました。今後も膀胱癌診療における臨床的課題を解決するため、人工知能(AI)を利用した新たな技術をいち早く実臨床に活かせるよう取り組んでいく所存です。ご期待ください!この場を借りて、ご指導いただいております野里博和先生をはじめ、産業技術総合研究所および筑波大学腎泌尿器外科の諸先生方に心より御礼申し上げます。

池田 篤史(筑波大学附属病院 泌尿器科)

井上 裕太
(京都府立医科大学 泌尿器科)

[小児泌尿器科・その他] AOP13-03

ダイレクトリプログラミング技術によるヒト皮膚線維芽細胞から尿路上皮細胞への運命転換

この度は、このような身に余る栄誉ある賞を頂き、ありがとうございました。
この研究は、私が大学院時代に行ったものです。右も左も分からない状態から、多くの方にご指導を頂き何とか形にできたものをこのようにご評価頂き、大変嬉しく思っております。
ダイレクトリプログラミングはまだ機序も十分に解明されていない、発展途上の再生医療技術です。今回発表させていただいた尿路上皮細胞への運命転換も、まだ不十分な点が多く臨床応用には課題が多く残されています。しかしこの技術にはiPS細胞などには無い魅力や利点も数多くあります。この賞を励みに、今後も少しずつ研究を前に進めていきたいと考えております。当教室の浮村教授、並びに当院免疫学教室の松田教授と岸田准教授はじめご指導頂きました皆様に深謝申し上げます。

井上 裕太(京都府立医科大学 泌尿器科)

成田 拓磨
(弘前大学 泌尿器科)

[感染症・尿路結石症] AOP14-03

Deep learningによる尿路結石症予測モデルの開発

この度栄誉ある総会賞をいただき、大変光栄に存じます。今回我々は、尿路結石患者を判別する新たな手法の開発を試みました。尿路結石患者1,305名と地域の健診プロジェクト参加者2,680名の既往歴や採血データから、Deep learning技術を用いて尿路結石症患者予測モデルを作成したところ、高い判別能を示しました。AI、Deep learning技術が、ビックデータの元で有力な診断補助ツールとなり得る可能性を示唆する結果であったと考えております。
本研究をご指導いただきました、大山力教授、畠山真吾准教授はじめ先生方に深く感謝いたします。更に、本研究の核となった4,105名のデータを収集いただいた先生方、各病院スタッフのみなさんに心より御礼申し上げます。この度は、誠にありがとうございました。

成田 拓磨(弘前大学 泌尿器科)

ページトップ